「うまくなってから出ます」は、いちばんの遠回りです

「まだうまくないので、もう少し練習してから出ます」

ダンスバトルの話をすると、よく返ってくる言葉です。真面目な人ほどそう言います。

こんにちは。仙台のダンススクールBOOM代表のTAROです。私はダンスバトルの畑でずっとやってきて、そこから得たものが本当に多かった人間です。

その立場からはっきり言うと、「うまくなってから出ます」は、いちばんの遠回りです。

うまくなる人は、最速で負けを積み上げている

これは断言できます。うまくなる人というのは、最速で負けを積み上げていく人です。

「あの人、毎回勝ってるよね」「サラッと優勝してるよね」——そう見える人がいます。でもその人は、その前の段階でとんでもない数を負けています。人が見ていないところで、数え切れないくらい先に負けている。だから今、勝っているように見えるだけです。

順番が逆なんです。うまくなってから出るのではなく、出るからうまくなる

レッスンだけでは、どうしても届かない場所がある

もう少し踏み込んだ話をします。

私はストリートでダンスをやってきました。「レッスンに通う」というより、現場に出て、本番をやって、また練習する——その繰り返しでここまで来ました。

今の時代、ダンスのレッスンはありふれたものになりました。それ自体はとてもいいことで、技術は間違いなくレッスンで伸びます。ただ、レッスンはあくまで現場ではないし、本番でもない。だから、レッスンだけで伸ばせる能力にはどうしても限界がある、というのが私の実感です。

本番の緊張感の中で立って、うまくいかなくて、悔しい思いをして、それでも次に挑戦する。この経験は、どんなに良いレッスンを何回受けても手に入りません。現場でしか手に入らないものが、確実にあります。

なぜ「バトル」なのか

現場に出る方法はいくつもあります。コンテストもあれば、イベント出演もある。その中で、私が特にバトルを勧める理由は2つあります。

1. 一人で出られる

コンテストは基本的にチーム戦です。仲間を集めて、振りを作って、合わせて……とハードルが上がります。その点バトルは一人でエントリーできる。「一緒に出てくれる人がいないから」という理由で止まらずに済みます。

2. 結局、個が強くないと始まらない

これは私の持論ですが、ダンサーは個人が強くないとダメです。弱い個と個がいくら集まっても、いいチームにはなりません。逆に、一人ひとりが強ければ、集まったときに一気に強くなる。

だからまず、個人。そのための最短の場所の一つがバトルです。

勝ち負けは、あとからついてくる

もちろんバトルは勝負なので、勝ち負けは大事です。悔しいから次がある。

🕺 BOOMくん「でも、負けたらへこむし、恥ずかしくない…?」

へこみます。私も数え切れないくらいへこんできました。ただ、その悔しさが次の練習のいちばんの燃料になります。

それと、これは何度も経験してきたことなんですが——負けても、不思議と爽快感が残るんです。

出ようか出まいか迷って、逃げずに出た。その時点で、自分には勝っているからだと思います。挑戦したことは、自分の心がいちばんよく分かっている。だから負けたのにすっきりしていて、「自分、ちょっとかっこいいな」と認められている。

負けても、自己肯定感は上がります。これは本当です。

ただ、最初から勝てるようにはなりません。誰も最初から勝てていません。だから「勝てそうになったら出る」ではなく、「出て、負けて、また出る」を早く始めた人が、結果的にいちばん早くうまくなるんです。

チャレンジのハードルは、自分で上げないでください。食わず嫌いをしないで、まず一回食べてみる。それくらいの感覚でいいと思っています。

BOOMがイベントを増やしていく理由

最後に、うちの話を少しだけ。

BOOMを5年やってきて、モチベーションの高いメンバーが確実に増えてきました。みんな本当に一生懸命ダンスに取り組んでいます。それを見ていて、強く思ったことがあります。

このままレッスンを続けるだけでは、この子たちを次のステージに引き上げられない。

だから今年から、BOOMは年間を通じてイベントを数多くやっていきます。挑戦できる場所を、自分たちで作る。それが今、いちばん必要なことだと思っています。

その第一弾が、9月26日(土)のBOOMER'S FIGHT!!! vol.6です。BOOM主催のダンスバトル&ショーケースイベントで、エントリー受付中です(9月24日まで・各部門先着)。うちのメンバーはもちろん、外部からのエントリーも大歓迎です。

部門は3つ。小学生でバトル初出場の子だけのビギナー部門小中学生部門、そして年齢制限なしの一般部門です。この記事を読んで「出てみようかな」と思った中高生・大人の方は、一般部門からどうぞ。

会場は仙台スクールオブミュージック&ダンス専門学校の9階ホール、14:30オープン予定。部門・料金・ジャッジ紹介は告知記事に、エントリーは公式イベントページにまとまっています。

まとめ

  • 「うまくなってから出ます」は遠回り。うまくなる人は、最速で負けを積み上げている人です
  • レッスンで技術は伸びる。でも本番の緊張感と悔しさは、現場でしか手に入りません
  • バトルは一人で出られて、個を鍛えられる。個が強くなければ、いいチームにもなりません
  • チャレンジのハードルは自分で上げない。食わず嫌いせず、まず一回出てみてください

最後に少しだけ、うちの話

私たちBOOMは、仙台市内・長町・多賀城・七ヶ浜で活動するストリートダンススクールです。初心者だけの入門クラスから、挑戦したい人のためのイベントまで用意しています。

まずは無料体験から。体験だけで帰ってOKです。

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AUTHOR この記事を書いた人

TARO(BOOM代表)

TAROBOOM代表

仙台のダンススクールBOOM代表。中学でダンスと出会いLAへ留学、JAPAN DANCE DELIGHT vol.25ファイナリスト。EXPGアーティスト候補生の育成や専門学校ダンサーゼミの主催を経て、現在は文化庁「芸術家の派遣事業」登録芸術家。キッズから60代まで通うBOOMを仙台・長町・多賀城・七ヶ浜で運営。